見下す蠍の徒然

見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

Kreator - Gods Of Violence(2017)

ジャーマンメタルはよく聞きます。ジャーマンハード(っていうのか?)もそれなりに聞きます。ScorpionsからRoth兄弟一派、PC69とかね。Lucifer’s Friendとかもそうですか。ジャーマンプログレも少し聞きます。一方でジャーマンスラッシュはほとんど聞いたことのない不届き者でして、SodomのAgent Orangeくらい。だがしかし、このアルバムについては普段メロディ派のレビューサイトやブログを見てても大絶賛なので、買ってみたわけです。

 

昔のKreatorは全然違ったようですが、これはすごいですね。完全にメロデスじゃないですか。聞いてて思い出したのは初期Arch Enemyです。サビの裏メロにメロディアスなソロを載っけるやり方に共通点が。デスとスラッシュの違いがあるので全く同じとはならなかったけどね。

 

全曲キラーチューンじゃないの?ってくらい充実してるけど、中でもイントロ後の2曲目

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ここからノックアウトですよ。全部テンション高めだしね。正直スラッシュに関してはメタリカよりもベイエリアクランチ勢とか、三羽烏の方がよっぽどスラッシュやってんだな、と思わされます。Testamentも今でもバリバリだし、ラウパでみたOverkill、Slayerもすごかったしね。

異色、というかまるでManowar、いやAcceptな

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これもすごい。スラッシュじゃないけど。ケルティックなメロディが大胆に導入されているどころか、バグパイプまで入ってる、すごいな。

あとは終盤に配置されてる、曲名はもろ捨て曲なSide By Side、ギターソロがすごいです。

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少し前からこの路線らしいので、バックカタログもあさっていこうかな、と思っています。

 

★★★★☆

Cyhra - letters to Myself(2017)

そこまでIn Flamesが好きというわけでもなし、Amarantheに至っては聴いたことすらありませんが、これは絶賛の嵐だったので買ってみました。はい、かなりいいと思います。どう紹介するか結構難しいところですが、激しいメロディアスロックというところで、聞いていて何が思い浮かぶかな、というとCome ClarityあたりのIn Flamesのですボイスをなくしてクリーンボイスを上手くした感じ。

タイトルから感じ取れるほど内省的なメロディではないのですが、イェスパー・ストロムブラード必殺の哀メロはこれでもかとばかりに投入されています。

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これとかね。

問題は曲の個性がない、よくいえば平均点以上の曲がずっと続くのでメリハリにやや乏しいかな?というところでしょうか。圧倒的なキラーチューンがあれば印象はもうワンランクアップしたかも。

 

HAMMERFALLといい、All Endsといい、実はこの人デスメタルより普通のメロディックメタルの方が向いているんじゃないの?と思ってしまう一枚。

次があればいいな、という印象の一枚でした。

 

★★★★

Nocturnal Rites - Phoenix(2017)

Nocturnal Rites is baaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaack!!!!!!!!!

まさかまさかの大帰還。前作「The 8th Sin」発売後,リードギタリストのニルス・ノーベリが脱退し,代わりのギタリストが加入したよ、とのニュースが入って以降全く消息がなく、これは自然消滅か、と諦めてはや何年経つか、というところで入ってきた復活、新作発表、しかもタイトルは「Phoenix」なんてニュース。

正直狂喜乱舞しましたね。まあ彼らは日本のパワーメタルファンにおいては一定の支持を集めていたバンドですし、前作は大傑作でしたからこのニュースもそれなりに反響を集めていたと思いますが、僕にとって彼らはこの世界に引き込むきっかけになったバンドで、思い入れもひとしお深いバンドだけに本当に嬉しかったです。

 

さて前作は2007年、10年経過しているわけですがその間特に何が遭ったというわけではなく、のんびりしていたら時が過ぎていた、ということのようですが音楽も2010年位に出ていて何の違和感もないもの。前前作「The Grand Illusion」あたりからスピードは落ちてきていて、一方でリフはヘヴィーに、かつメロディアスにという普遍的な路線を推し進めて来ていた彼らですが、今作もあくまでもその延長線上にあるもの。

もっとも前前作「Still Alive」前作「Call Out To The World」のような超強力なキラーチューンはありませんが彼らの平均的なクオリティは十分に満たされていると感じます。

そして上記の路線はさらに推し進められており、よりメロディアスな路線になっております。その象徴とも言えるのが

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リフを軽くしてキーボードの味付けを強くしたらメロハーなのではないでしょうか。それくらいメロディがいい曲で、私一発で気に入りました。

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これはMeの流れを引くような、ジョニーの歌唱が光るバラード。あんなパワフルに歌えるのに、こういったしっとり系の歌唱もこなす、こんな人が10年間も活動していなかったのは本当に残念に感じます。

 

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このように疾走曲がないわけではないですが、これがアルバムの本筋だった時代はもう終わったのかな、と思いますね。おまけ程度という印象で、それはアルバムの1曲目がリズムに工夫のある曲であることからもあきらかで、もし次作があるとしたら、より普遍的なメロディアスメタル路線を歩むのではないでしょうか。

 

点数は復活を祝して★★★★★。

アルバムの出来もそれに恥じないものであったとは思いますが、あえて厳しいことを言うなら上記に上げたような圧倒的なキラーチューンの欠缺かな、とは思います。

Galneryus - Ultimate Sacrifice(2017)

やはり日本語歌詞と英語歌詞の混在は中途半端で、アニソンに近いとのそしりを受けても仕方ない。新加入にしてはドラムの音が小さい。等々の不満はあったとしても、これが彼らの最高傑作であることに異論はないのではないか。疾走曲はRESURRECTIONの方が上かもしれない。だが、曲からにじみ出る風格、それについては追随を許さない。誤解を恐れずに言ってしまえば、Loudness「Thunder in the East」、Anthem「HUNTING TIME」、聖飢魔IIメフィストフェレスの肖像」以来の日本産メタルの大傑作だと思います。

 

まあ疾走曲があまり印象に残らないというのは何回聞いてもそうで、これまたここ10年で最高な気もするイントロ「Enter the New Age」の次の疾走曲が悪くもないんですがこれについてはかつてのフラッグシリーズやBurn My Heartあたりのクオリティを超えてこないのが痛し痒しではあります。ただ、後半4曲のクオリティが圧倒的で、そのおかげで聴いた後の印象がマシマシになっています。

6曲目、Wherever You Areなんてこれ本当に最高ですよ。

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曲の置き所や曲調的にはバラードなのかもしれないですが、テンポが早いのでこれはバラードではありません。売れ線を狙うには少々クサすぎるきらいもありますが……YAMA-B在籍時に溢れかえっていたクサさを凝縮した一曲、おそらくこれがベストチューン?

かと思いきや最後のタイトルトラック。10分前後の長尺曲3連発のトリを飾る12分を超える大曲ですが、それを感じさせない構築美、メロディ。

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オフィシャルのMVはなぜか省略バージョンですが、全部聞きたければ買って聞けということでしょうか。是非買いましょう。

 

★★★★☆

 

Kee of Hearts - Kee of Hearts(2017)

トミー・ハートとキー・マルセロのコラボレーションに何を期待するか。人ぞれぞれだと思いますが、フロンティアレコードということで、良質なメロディアス・ハードであることは期待してもいいでしょう。どうやら曲を書いているのはご両人ではないようですが、そうなると「Not Fair Warning」なメロディアス・ハードを歌うトミー・ハートなわけでして、結論から先に申し上げるとそれは無事目的を達成できております。

巷ではFWじゃないの?ってのも聞きますけど、やっぱり何か違うかな。それはヘルゲのソロがないからだとか、そういうところなのかもしれませんけども。

 

内容自体は極めてオーセンティックなメロディアス・ハードです。まあトミー・ハートと言う人自体とても格好いいボイスの持ち主。FW特有の神秘性を剥ぎ取った時どうなるかというところで、非常に格好いい歌を聞かせてくれています。

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これなんか最高に格好いいと思うね。

これの魅力という点ではこちらもおすすめ。

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オーソドックスに魅力的なメロディアス・ハードを聞きたいときに候補になりうる一枚。

キー・マルセロ?こちらが普通だったのが少々残念。

 

★★★★

Adagio - Life(2017)

Adagioって最初の2枚はよく聞いてたし、ステファンフォルテのソロも持ってたりするけど、それ以降さっぱりなバンドなんですよね。なんでこれを買おうと考えたかといいますと、まあ何年ぶりの新譜って言葉に弱い、それもあるけども最大のキーは今作がアルバム初参加のボーカル、ケリー・サンダウン・カーペンターなんですよね。そういえばこの人で来日したって話があって、それいけなかったのは結構悔いていたんですが、それくらい気になっているボーカルです。

まあ他のバンドはBeyond Twilight”Section X”くらいしか知らないんですが、これが本当によくできたアルバムで。このバンドの前のボーカルはなんとヨルン・ランデ、その後任だったわけですが、それを見事につとめているということで実力はわかろうもの。このバンドマイナーですが、ダークなプログレメタルということで本当にいいですよ。入手困難かもですが、ぜひ聞いて下さい。

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本題に戻りまして、基本ネオクラだけどダークでプログレなところがあるこのバンド似合わないわけがないと思ってたんですよ。ディビッドリードマンは素晴らしいボーカルですが、フィット度合いだけならこちらのほうが上だと思いますね。

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基本的に全部こんな感じの長尺曲が続きますが、テクニック構成力ともにピカイチで飽きさせません。

ただ問題があるとすれば、リーダートラックで唯一がいまいちと言うか、長尺曲の一部を切り取ったような出来だったのが不満です。これがDream TheaterでいうところのAnother Dayのような、コンパクトであることに意味がある曲だったら★一つ増えてたと思います。

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今考えると一番は最後のTornですね。メロディの充実がパない!!

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誰にすすめるかを考えるとなかなか難しい(こう言うの好きな人はみんな聞いてるでしょ?)ですが、例えばSymphony Xが好きな人なんかはぜひ。

 

★★★★

購入予定の新譜(2018年1月~3月)

備忘録の個人用メモ。

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この辺から作成。

 

・1月

 

・2月

2日

W.A.S.P. / REIDOLIZED - THE SOUNDTRACK TO THE CRIMSON IDOL

Orphaned Land / Unsung Prophets & Dead Messiah

16日

ANGRA / OMNI

28日

Hibria / Moving Ground

・3月

2日

MICHAEL SCHENKER FEST / RESURRECTION

7日

Judas Priest / Firepower

14日

W.E.T / Earthrage