見下す蠍の徒然

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見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

「「趣味は読書」ではダメな理由」について

www.excite.co.jp

 

1.はじめに

こういう総論は賛成、各論は一部反対、という記事に出会って、これについて何か書きたいとなった場合何を書けばいいのだろうか。

実はそのへんよくわからないんですが、まあちまちまツッコミを入れていくのがありがちなパターン化と思いますので、それに従っていきましょう。

 

2.そもそも質問が悪い

核心部分を長めに引用。

「なぜダメなのか?

面接の時に「趣味は?」と聞く意図をつかめていないからだ。
「趣味」は、道楽に近い意味に使われることもある。
だが、こういうケースでは「技能の必要なもで本職以外のこと」の意味で使われる。
HOBBYのニュアンスだ。
楽器演奏とか園芸とか映画撮影はHOBBYだが、読書や映画鑑賞はHOBBYではない。
面接時の「趣味は?」の場合、こちらの意図だ。
つまり、「本職以外で他になにか技能を持っていますか?」と問われているのだ。
そこで、あなたの道楽を答えてはいけない
ましてや、それに多大な額を費やしているとなれば、なおさらダメだ。
こいつ専門的な技能を問うたのに、自分の道楽を喜々として答え、あまつさえ浪費してることを自白したぞ。
これで印象のよくなる会社面接は、いまの日本ではなかなか難しいだろう(あれば、ぜひ、ぼくも就職したい)。

つまり就活では、「その趣味で、どういう技能を身につけましたか?」という質問に答えられる「趣味」を答えるべきだ。
もちろん読書でも専門技能を身につけることが可能だろう。
ならば専門技能を先に答えたほうがスムーズだ。その手段として読書が有効だったことはあとからアピールすればいい。

ブコメでもあったけど、明らかに聞き方が悪いよね。「趣味」って聞いてるじゃん。一般的に「趣味」って言葉の範疇に入るのは「道楽」で、「技能を要求するもの」は入って来ないと思うんですよ。

この齟齬がある時点で、この記事の方向としては、聞き方の悪い面接官を攻めるべきであって、元増田を攻める方向にはいけないはずなんです。

しかし筆者様はそれを軽く乗り越え、

「趣味は読書」は、マイナスではない。
だが、
ほんとうに「趣味が読書」であるならば、就活の時に趣味を問われたら「読書」と答えるのはトンチンカンだと気づくぐらいの読解力は持っていてほしい

 聞かれた側に責任転嫁をかまします。明らかに聞き方が悪いのに、読解力不足に責任をもっていくのは、傲慢です。

「その趣味で、どういう技能を身につけましたか?」 

 ということを知りたいのなら、最初からそう聞くべきです。「趣味」という質問から上の意図を汲み取る、読解力を超えた何かを求めているのなら、それはそれで記事の目的は違うものになりますから、記事の論理自体がおかしいことになる、てなもんです。

 

3.でも総論には賛成です。

で、最初に総論賛成と書いたのは、就活の面接で「趣味が読書」と答えてもなんの益もないよね、という点では一致するから。また、就活の場で利益ある回答は、何らかの専門的技能であることは確かだから。

雑談の種にしかならないしね。その意味で「趣味が読書」という回答は不適切です。

本を読む、ということにも様々なスキルがありうるとは思うんですが、面接官がそれを認識しているとは限らないし、説明できるとは思いません。なんで、「趣味が読書」という回答は避けるべきなんでしょう、多分。

 

で、なんでこういう齟齬が発生するかというと、多分この点に気づいている面接官自体が少ないんじゃないでしょうかね。なんで、テンプレ質問である「趣味は?」などと聞いてしまう。この筆者のようにその点に気づいていれば(実体験のくだりを読む限り、筆者も面接官をやっていた当時は気づいてなかったと思いますが)、「趣味は?」なんて聞かずに、最初から専門的技能の有無を尋ねると思いますよ。

 これが総論には賛成、って理由です。

 

4.しかし各論にはやはり…

しかし、

かつてお見合いの時に、わたしは平凡な人間なのです、というメッセージとして「趣味は読書です」「趣味は映画鑑賞です」というフレーズが使われた。
読書家なら、それぐらいのことを知っていてもおかしくないし、知っているなら、就活の場面で、そういったメッセージを含むクリシェは使わないだろう。(斎藤美奈子『趣味は読書。』を読もう!) 

これはひどくないかなあ。いま就活やってる世代ってお見合い結婚がまだ主流だった頃は産まれてもないわけだし、「趣味は読書です」「趣味は映画鑑賞です」というフレーズが 半ばジョーク的に用いられてきたことなんて知る由もないでしょう。

いくら読書が趣味ったって、そういう話題の本に全員が全員ぶち当たるほど本の海は狭くないわけです。

 

まあ東野圭吾の件はあれだよね。そもそもそれじゃあ読書が趣味なんて言えないケースで、言うなれば嘘をついていた、ってことに。

筆者の批判したいケース(元増田の話)とは違うケースだと思いますよ。

 

5.自分に当てはめる

最後に、私の趣味は水族館に行くことなんですが、これだとどうなるんでしょう。映画鑑賞とかと同じくくりなんでしょうか。あ、動いてる魚を撮影する技能とかは身についてますよ。何に使えるのかは知りませんが。後、サンゴやら海草やらでどこにいるのかわからない魚を探すのも得意です。ウォーリーを探せ的なスキルで、これまた何に使えるのかは知りません。

そもそも技能に直結する趣味をお持ちの方ってどれくらいいるんですかね。そこからして疑問ではあります。

 

6.そもそもこの記事は

就活で「趣味は読書」ではダメな理由

 

 このタイトルを見て、真っ先にこの増田を思い出し、

anond.hatelabo.jp

まさかこれ見て書いたんじゃないだろうな、と思ったらそのまさかですよ。

その時点で全体の印象にマイナスが働くわけです。ツッコミも厳しくなるってなもんです。それにしては随分好意的な記事になったと思いますけどね。我ながら。