見下す蠍の徒然

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見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

Zühn Ẁöhl Ünsaï - Live '74

一昨年、突如として発売されたブレーメンでのライブ。

ラジオ音源用に録音されたとのことで、発掘音源にしては音質は良好です。

2枚組ですが、収録曲は4曲。Reimsのライブと同じ構造ですね。

 

このアルバムの最大の売りは、1974年のライブ、しかもトップ在籍時の、ということでしょう。

今まで発売されていたものは、1974年のものだと変則的なKohntarkoszが収録されたBBC1974と、後は何曲かが散発的に収録された音源しかなかったわけです。

1976年のものだと、ある程度まとまった音源で出てきますが、そちらだとトップ作曲のLa Musique des SpheresとDe Futera中心のBest on TourとParis76しかなかったわけで、ここまで揃ったライブという意味では初の音源ではないでしょうか。

 

しかし大問題が一つ。

ステラがいない。

 

曲別の話に移ります。面倒なんでウムラウトは省略させていただきますね。

 

Disc1

1.Sowloi(soi soi)

前半のSowloiパートからの後半のKMXパート。聞き所は後者でしょう。

Sowloiも、神話と伝説第1章で見たように、動きがあればそれなりに面白いですが、音だけだとね。

KMXへの期待が先行してしまいます。

しかしこのKMX、既に我々がNancy 75で耳にしているものでして、ここでの意義というとSowloiの一部として提示された、というなんとも中途半端なものに…

しかも、KMXがSowloiの一部であることは、上記神話と伝説で明示されているので、本当になんとも言えない感じです。

しかしやはりトップのKMXは素晴らしい。ブソネによる演奏も視覚込みということもあり大変素晴らしいものでしたが、凄みが溢れ出る素晴らしい演奏です。

なんといいますか、メッセージ性があるといえばいいのでしょうか。フレーズ一つ一つに説得力があります。

Claude Olmos氏のギターもここではなかなか頑張っております。まあギターに関してはマッゴウのほうが好きですね。

 

2~7.Mekanïk Destruktïw Kommandöh

6曲ということからわかるように、この時期既にKreühn Köhrmahn Ïss Dëh Hündïnは演奏しておりません。

Mëkanïk Kömmandöhで終わりです。

さて、この曲ではステラがいない影響がモロにでておりまして、ブラスキスも頑張ってはいるのですが、声の迫力不足は否めません。実質1人で歌っているようなものですから。

なんだかんだで6人ボーカルがいた、2000年のコンサートと比べるのは酷というものです。

そういえばブラスキスって神話と伝説のMDKの時、Mëkanïk Kömmandöhの時だけさらっといるんですよね。あれはなんなんでしょうね。

まあラジオ音源によくあることですが、比較的優等生的演奏に終止しております。

その中でもトップは頑張っております。

が、ボーカルの点を含めなくともスタジオ・アルバムを凌駕する出来ではありません。

ただひとつ注目すべき点がありまして、まだこの時点ではNebëhr Gudahttの形が変化しておりません。

変化というのは、Hhaiライブで見られたような、ベースソロ→ギター(バイオリン)ソロの形ですが、この段階ではまだヴァンデが歌っています。

ブックレットには、ものすごい角度でマイクを設置して歌っているヴァンデの姿が激写されております。

よくよく考えるとおそらくこれが公式に発表された中でライブ演奏では最古のM.D.Kになるはずなので、その点でも興味深いですね。Mekanik Kommandohならあるんですけどね。

 

Disc2

1.Korusz Ⅱ

どうも印象に残りにくい曲です。

文字で表すと、ドラムソロと、ブラスキスに唸り声といったところでしょうか。

この曲だけはわかりませんが、ボリュームからもそう言ってはいられませんので、理解を進めたいところです。

 

2.Theusz Hamtaak

ところで、このライブはBBCとどちらが先なんでしょう。

こちらは1974年2月6日、BBCは3月14日とのことです。以外に近いですが、こちらのほうが先です。

1ヶ月しか変わらないはずなんですが、かなり違う箇所が散見されます。

一番わかり易いところで言うと、「れっ、ごーーーー」と聞こえるところの後です。BBCだとその後すぐにBest on Tourでいうところの「Mekanik Zain」のパートに突入するのですが、こちらは少し巻き戻った印象を受けます。わかりにくいですが、その間にいくつかパートが挟まるということです。

しかし、時間はこちらのほうが5分も短い、ということでいくつか付け足されたパートがあるということになります。

どこか、ということはもう少し精密に聞いてからまた書き足しますが、最後の奇妙なコーダはこちらにもありますので、そこではありません。

 

いずれにせよ、M.D.Kに続いて録音すべく、実験を繰り返していたことがよくわかりますね。おそらく形が定まらなかったことがスタジオ録音に至らなかった一つの原因なんだとは思います。

何故か知りませんが、こちらではステラ不在はあまり気になりません。ブラスキスの比重が大きい曲だからでしょうか。

 

いずれにせよ公式音源では最古のM.D.KとTHにNancyで中途半端に示されたKMXの全貌という点で貴重な資料ですし、また演奏にも十分満足できるものです。この時期のライブはもう残っていないんでしょうか。THの変貌はとても気になりますので、2月下旬だとか、4月辺りのライブが有るのなら是非出してほしいものです。