見下す蠍の徒然

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見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

Shy - Brave the Storm

ハードロック

先日、Shyの初代ボーカルのTony MillsがShyを一回目に脱退した後に結成したSIAMの1stを結構お安く入手しました。Shy関係はどれもこれも高いので、結構ラッキー、と思ったんですが……

内容としては正直イマイチというか、同じTony関連でもSerpentineとは雲泥の差というか、まあ勝手にハードルをあげすぎただけですね。幾つかはいい曲もありましたけど、あれなら再結成後のShyの方がいいと思います。

 

今回のBrave the Stormは当然再結成前の2nd。Shyで傑作を選べといわれたらこれか次のExcess All Areasか最終作のShyかと思います。代表曲のEmergencyはExcess All Areasに収録されてますけども、全体のクオリティという面、そしてハードロックに必要な勢いということでは、これが最高傑作といえるのではないでしょうか。どれも甲乙つけがたい、相当高いレベルの話です。

 

私がShyを初めて聞いたのはどこかのサイトで勧められていたExcess All Areas、その中でもEmergencyを聞いたのが最初ですが、Tonyの魅力的なハイトーン、Steve Harrisという冗談のような名前のギタリストの紡ぐコンパクトなフレーズ、そして何よりも構築されたポップなメロディに惚れ込みました(まあ、Emergencyはマイケル・ボルトンの作なんですけど。)。

その勢いのままに手を取ったのが、このBrave the Stormです。ここで繰り広げられているのは、ハードポップとラベルを貼ることに躊躇を覚えるような、極めてハードな音楽でした。いや、基本はいわゆるメロディアスハードロックという音楽なのですが、ハイトーンはあっちこっちを飛び交い、ギターは弾き倒された、極めてメタリックな音楽です。例えばWhite Lionのような音楽をLAメタルとしてメタルと名乗らせることが許されるのであれば、これも充分にメタルです。

そういえば、ディスクユニオンにおいてはNWOBHMの棚に並べられていることが多いと思います。少し時代がズレているような気もしますが。そこに並べられるのも納得です。

 

一曲目のHold on( to Your Love)はそうもいいつつも、Journeyのような曲です。奥ならここか最後しかない気がします。そうじゃないと浮きます。曲自体は悪くないですが、随分おとなし目の曲です。

次のMy Apolloから本領発揮です。1st収録の名バラードReflectionsの再録なんかもいいですね。改善面は音質とテクニックですが、ソロなんかは元のほうがよいのではないか、と思います。何れにせよ名曲で、どちらを聞くか悩みます。

次のKeep The Fire Burning、これは名曲です。

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サムネをご覧のとおり、ジャケは極めてダサいですね。再結成するまでダサいままです。

もはやこれはメタルであるとしか言い様がないと思いますが、メロディ自体はどうしようもなくメロディアスでポップです。ソロなんかもかなり練られており、白眉の出来と言えます。さらにキーボードの使い方がメタリックでよいです。サビの前の「She Say」のところのシャウトもまたまたグッド。というかメロハーとするにはギターの音がでかすぎるよね。サビの裏でも印象的なフレーズを奏でてます。

次のThe Hunterは一転してミドルテンポの曲ですが、サビでのHunterというフレーズの繰り返し、最高です。

その次はBrave the Storm、タイトル曲です。またまたミドルテンポの曲で、人によってはバラードに分類する人もいそうですが、どちらかといえば様式美によくあるミドルテンポの曲です。ただイントロは結構Journeyっぽいような。サビまでの暗めのメロディから一転して明快なメロディになりますが、このコントラストが素晴らしいですね。

Wild Wild WomanはなにがWildなのかわからないくらいWildな曲ですが、これはもうヘヴィメタルです。イントロのリフからメタル。

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サビ前で一瞬テンポが下がるところ、サビの一回目のリフレインのうらでのギターリフでの盛り上げ、この辺が極めてよく出来ています。ギターソロはこの曲が一番良いのではないでしょうか。またソロ明けのコーラス主体の部分なんかも素晴らしいです。惜しむらくは少し適当なアウトロのフェードアウトの処理でしょうか。ここがこのアルバムのハイライトなのは間違い無し。

Caught in the Actはやや不穏なイントロから始まりますが、これはバラードと言ってもよいのではないでしょうか。よく出来ているバラードですが、バラードとしては前作のReflectionsや次作のWhen Love is Overの方がよいと思います。

最後、Was I Wrong?はアップテンポの曲。少し明るめの曲ということで、一曲目同様中においたら少し浮くかな?という感じです。

 

私の持っているCDには以下ボーナストラックが収録されていますが、3rdのものに比べて物足りない印象。

 

このアルバムもけして音質がよいとはいえないのですが、不快にならない程度の音質はありますし、空間が上手く残されているところはプラスに働いているといえます。あとどの曲もコーラスの入れ方が絶妙ですね。このあたりのアレンジが、素晴らしいメロディを一段階引き上げているといえます。

 

まあこのShyってバンドは全く売れなかったんですが……理由は色々あると尾もいますが、時代もさることながらおそらく一番の原因はTonyがライブで安定した歌唱を出来なかったから、なんでしょうね。適当にYou Tubeで探してもらえばわかると思います。

 

94点。

 

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しかし何回みてもダサいジャケだな