見下す蠍の徒然

見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

Hibria - Defying the Rules(2004)

予告通り?ということで、ブラジルが産んだ正統派メタルバンド、Hibiraの1stアルバムです。

2004年のアルバムですが、私がこれを広島駅前のグルーピンで発見したのが確か2006年くらいでしたから、かれこれ10年位の付き合いになるでしょうか。確か1000円以下の中古だった記憶がありますが、発売から2年もたってないものがなぜそんなに安かったのか、今から考えると謎です。そんなに盤質も悪くなかったと思うんですが。

 

ヘヴィ・メタルには色々なジャンルがあると思いますが、やはり「正統派」のメタルというのには色々条件があると思いまして、まあ聞いてどう思うかが一番大事だとは思うんですが、私が聞いていてメタルだな、と思う要素として重要なのがリフでメロディを組み立てられているか、です。

批判したいわけではないのですが、例えばメロスピといわれるジャンルだと、ソロ以外のギターはリフ音の隙間を埋めることに専念しているかのような物が多々あります。ボーカルを主旋律とした場合の副旋律は、その場合キーボードが演奏していることが多いのですが、この部分をギターリフが演奏していてこそメタル、というのが私の感覚です。このリフでメロディを構築する、という概念が一番わかり易いのはJudas PriestのFreewheel Burningや、Iron Maidenの曲だと思うので、そのあたりを思い起こしてもらえば言いたいことがわかってもらえるのではないかと。ちなみに今世紀でそれに成功していると考える数少ないバンドは、Gamma Rayです。

 

そして、このアルバムでもFaceless In ChangeやHigh Speed Breakoutなどといった長尺で展開が複雑な曲は当然、Steel Lord On WheelsやChange Your Live Lineなどのストレートな曲でもリフでメロディの印象をもたせることに成功しております。中でも、Millennium Questという曲では、それが如実にあらわれていますので、聞いてみてください。

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展開が目まぐるしく代わりますが、その半分がボーカル主導、あと半分がギター主導です、

ソロも極めて格好いいですね。ヘヴィ・メタルに求められているツインリードというものがここに込められています。

 

このバンドの魅力としてあげられるのが、ユーリサンソンのハイトーンボーカルでしょうか。2ndからの曲が確かDAMに入っておりますが、無理、というぐらいキーが高いですが、CDレベルでは軽々と歌いこなしています。2009年の初来日に行きましたが、その時点では悠々と歌いこなしていました。もっとも、この人の最大の魅力は声の高さではなく、ザ・メタルボイスとしかいいようのない性質にあることは間違いないでしょう。まさにヘヴィ・メタルを歌うために生まれてきたとしかいいようのないその声、私の中でなりたい声No.3です(1位はファビオ・リオーネ、2位はロイ・カーン)。

 

もう一つの魅力は、動き回るベースでしょうか。上で述べたようにギターリフ主体でメロディを組み立てられるのも、ベースが低音部を埋めていてくれるから。2nd後にやめてしまいましたが……

ついてみたいにいいますが、手数の多いドラムもグッド。

 

21世紀に入ってからのヘヴィ・メタルの中から、まさにヘヴィ・メタルと言うものを選べといわれれば、迷いなくこれを差し出せる一枚です。

21世紀ヘヴィメタルの表紙にしたい一枚。

95点。

 

ただ問題が……

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ジャケが死ぬほどダサい。