見下す蠍の徒然

見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

John Norum - Total Control(1987)

The Final Countdownで有名なEuropeのギタリスト、ジョン・ノーラムが1986年にヨーロッパを脱退した後、1987年に発表したファーストソロアルバム。ベースに元イングヴェイマルムスティーン、その後Talismanを結成するマルセル・ヤコブが参加している他、幾つかの曲に後にイングヴェイのバンドに参加する「Mr.北欧ボイス」ことヨラン・エドマンが参加しています。ジョンとインギーは交流があるということで、ヨランはここからのつながりでインギーのところにいったのでしょうか?不幸の始まりだ

もっとも、ヨランがが歌っているのは2,5,6曲目だけなので、他はジョンが大好きなゲイリー・ムーア丸出しの内容。ヨーロッパ時代のSeven Doors Hotelなんかはソロがまんまゲイリー・ムーアだったけおども、ここでは多くの曲がゲイリー・ムーア風です。一曲目のLet Me Love YouなんかゲイリーのCorridors Of Powerに入っててもおかしくない感じ。

 

でも、ヨランが歌っているうち、オリジナルの2曲、Love Is Meant To Last ForeverとEternal Flameに関してはまさに北欧メタルとしかいいようのない、非の打ち所のない名曲です。ソロも曲の雰囲気にマッチしながらもテクニカルだし、とてもメロディアス。Love Is Meant To Last Foreverに関しては、エンディングに1分ほどソロがあるんですが、これがもう最高で、これを聞いて私はジョン・ノーラムというギタリストの良さに気付きました。

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ソロに関しては、全編良いソロが詰まっているんですけどね。次のToo Many Heartsなんかも相当いいですよ。少しあっさりしすぎているきらいがありますけど。

それに、ジョンもそんなに歌が下手なわけでもないし、まあジョーイやヨラン、その後参加するドン・ドッケンや次のソロアルバムで歌うグレン・ヒューズあたりに比べると個性も歌唱力も足りないのは否めないし、これを機に自分で歌うのをやめてくれればよかったのに……ゲイリー・ムーアくらいまでいけば伝統芸としていいんですけどね。

 

5曲目。

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イントロでサビメロをギターでなぞっているところから名曲の予感しかしません。ソロは少しイングヴェイマルムスティーン風なところがありますね。とても格好いいソロです。

この曲のいいところはたくさんあるんですが、歌メロが本当にいいんです。後にマルセルがTalismanでも取り上げていたところを見ると(ファーストのボーナストラックに、JSSが歌っているライブ音源が収録されていたり。このソロと比べると、如何にジョンがテクニカルなギタリストかよくわかります。)、マルセルからのインプットが大きい曲なんでしょうか。あとサビのリフがとても格好いい。

 

6曲目でもヨランが歌っていますが、これはヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンのカバー。なぜこれをカバーしたのかはわかりません。

 

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10曲目に入っているギターインスト、これがまた素晴らしいですね。バラードはこのアルバムに入っていないのですが、この曲がその機能を果たしているといえます。泣きのギターがたまらない。

 

このアルバム、曲ごとのクオリティのバラつきがあるので、総合的な評価は85点具体だと思いますが、3曲がとても素晴らしいので、それだけのためにまあ今なら1000円位で手に入るので、その価値はあるんじゃないでしょうか。

ギターソロだけに注目すれば、90点台の評価はできるアルバム。

 

決してダサいジャケを率先して選んでいるわけではないのですが……

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