見下す蠍の徒然

見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

Asia - Asia(1982)

ジョン・ウェットン追悼シリーズということをさせていただこうと思いまして、まずその一弾として、クリムゾンにしようかエイジアにしようか、それともU.Kか悩みましたが、ここはエイジアでしょう。

 

Asiaのデビュー作、また聞き直しましたが、どの曲を聞いても、歌いたくなるメロディ、壮大な演奏、それでいてテクニカル、某雑誌のS氏は「産業ロック」などと揶揄したそうですが、この一枚の圧倒的クオリティの前にはそれがどうした、としか言いようがない超名盤です。ウェットンのボーカルも、過去最高のハリ・ツヤを備え、スティーブ・ハウのギターも主張しすぎることはなく、それでいてテクニカル、カール・パーマーとジェフリー・ダウンズはいつもどおり……まさに「この世の春」を謳歌しているとしか言いようのない堂々たる演奏。曲にしても、壮大なメロディ、それでいて歌いやすい歌メロ、コーラスも完璧、短いながらも聞き所を備えている、と素晴らしいとしか言いようのない。Asiaで一番いい曲は次のAlphaの方に入っていますが、全体のクオリティならこちらのほうが上。まず聞くなら間違いなくこちら。

 

ウェットンのポップ路線はU.Kから始まり、1stソロあたりから開花していきますが。一歩間違えればただのポップスだった1stソロとは異なり、短いながらもプログレ技法を詰め込み、プログレファンを歓喜させてくれます。Sole Survivorの変拍子なんかがわかりやすいでしょうか?

youtu.be

 

しかし、Heat of the Momentのイントロはロック史に残るそれだと思います。「産業ロック」(揶揄する意味ではなく使います)には素晴らしいイントロが多い。Don't Stop Believin’とか、StyxのBlue Color Manとか。

Only Time Will Tellのコーラス(♪Only Time Will Tell~のところとか)も、声の温かみが溢れていて、死ぬほど好きです。

この2曲は歴史的名曲で、世が世なら去年のジギー・スターダスト並にテレビで繰り返し流れていてもおかしくない……

 

しかし,私的クライマックスはB面最後に位置する、Here Comes The Feelingです。サビが曲名を連呼するだけ、というのはいささか興ざめではありますが、それを除けばかなりいいメロディですし、何より祖の前の部分が最高。

 

Now I can see you
Now I can feel you
Now that I want you
Now I can touch you
Next to me

 

この部分です。

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歌も最高、アレンジも最高(特にキーボード)、言うことなし!

サビも単調と書きましたが、それは歌詞だけで、裏でみんな結構ややこしいことやってるんですけど、それを意識させないアレンジで、言葉じゃ説明できないんで聞いて下さい。

 

ああ、ついに言ってしまいましたが、せいぜい40分しか無いアルバムなんですから、聞いてくれとしか言いようがないですよね。新品でも1800円、中古なら500円位であるはずです。

こんな素晴らしいアルバムをこの世に出してくれて、ありがとうございます、ジョン。

 

 

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