見下す蠍の徒然

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見下す蠍の徒然

IF YOU WANT TO FIGHT, BE STRONG!!

JASRACについて感じる違和感は民主的正当性の欠缺である。

雑感

JASRACが音楽教室からも使用料を取る、というニュース、荒れに荒れています。論点が割りとたくさんあって、皆それをごっちゃにして話しているので、議論が錯綜しておりますが、東大教授なのにツイッター芸人であることで有名な玉井センセ―JASRACの理事だったんですね―が首を突っ込んできたりと、もう荒れに荒れております。

togetter.com

私このセンセの業績とか全然知らないんですが、それでも学部ではないとはいえ学習院から東大への帰還を果たしているあたり、政治力に長けているお方なんでしょうか。わかりません。

論点は分かれているかと思いますが、大まかに言うと、

著作権法の解釈としてJASRACの言い分は正当か

著作権法の理念に照らして正当か

・いまさら言い出すのはどうなのか

・一括徴収の是非

等々、色々あるかと思います。

法解釈の問題については、弁理士の栗原先生がヤフー個人に書いているのでおおまかな理解としては十分かと思うので、リンクを貼ります。

bylines.news.yahoo.co.jp

個人的には、一括徴収のやり方に問題があると思いますが、それを論じると死ぬほど長いので割愛。結論だけ示すと、音楽教室であればカリキュラムが組まれていることは当然に想定でき、そのカリキュラムが存在する以上、どの曲をどの程度演奏したかの計算は難しいものではないのだから、一括してレッスン料の2.5%を徴収するよというやり方は極めて稚拙なものと思います。そのようなやり方をしている以上、合意は難しいのではないでしょうか。仮に裁判の場で請求するのであれば、JASRACの側に管理楽曲が演奏されているかを証明する義務があるので、その場でこのような杜撰なやり方では裁判に勝つのは難しいと思えます。

 

長くなりましたが、ここからが本題です。

当然ですが、JASRAC一般社団法人であり、その運営は理事の決定により行われています。すなわち、その意思決定に民主的統制、すなわち国民の意思は及んでいません。当然です。一方で、音楽の著作権管理についてはほぼJASRACが独占しており、JASRAC著作権法の解釈=一般に通用する解釈になってしまっています。司法の場に出れば争うことは出来ますが、それまでの間は、JASRACが半ば公の機関のように振る舞っているのにもかかわらず、その決定はJASRAC=権利者の一方的な解釈に委ねれられている、そこに問題があると考えます。行政機関であれば、建前上その決定は国民によって選ばれた国会にコントロールされた内閣によりされているものですので、そこには民主的正当性がありますが、ここにはありません。

もっとも、JASRACの根拠法である著作権等管理事業法

著作権等管理事業法

)には、文化庁への届出義務は課されているので、そこの運用次第でしょうか。いずれにせよ、最低限の統制しか働いていないように見え、そこが問題であると思います。